：《必要な敗北：BYD崩壊？550万台目標を断念》
自動車市場が2025年の年間目標達成に向け最も重要な9月、BYDは年間販売目標を550万台から460万台へと大幅に引き下げた。
その差は実に90万台であり、「蔚小理（NIO・Xpeng・Li Auto）」3社の年間販売規模に匹敵する。どうやらBYDも過酷な競争に巻き込まれ、勢いを維持できなくなっている。
2024年の427万台と比べ、新目標の8％増は過去5年間で最低の成長率となる。今年1～8月の累計販売台数は286.38万台（前年比23％増）に達したものの、550万台の当初目標に対してわずか52％の進捗に留まる。前年同期は232.46万台で、当時の目標達成率は58％だった。
一方で、吉利汽車は年間目標を300万台に上方修正し、奇瑞汽車は年内に326万台を達成すると発表、世界販売トップ10入りを狙っている。BYDにとっては高速成長を終え、製品品質やブランド価値の強化に立ち返る時期が来たといえる。
BYDによる年間目標の下方修正は極めて異例であり、中国新エネルギー車市場が均衡化へ向かっている象徴でもある。奇瑞や吉利、小鵬、蔚来などが力強い成長を示す中、BYDも調整を余儀なくされた。
